【家族愛としての真珠】成人式や卒業式で「パールネックレス」をお嫁入り道具として準備する理由とは?

真珠は日本人にとって最も馴染み深く、身近な宝石なのではないでしょうか?

その優しく柔らかな虹色の光沢と質感、どこか儚さと上品な美しさを持った真珠は、『宝石の女王』と言われています。

誰が身に付けても、奥深く気品あふれる輝きで女性をより魅力的にしてくれる真珠。

その真珠の優しい光が「母娘の絆」を強固にしてくれます。真珠一つ一つ、持ち主一人一人に物語があるのです。

本記事を読むと、高校卒業や成人式のタイミングで、なぜお嫁入り道具の「真珠」を娘に贈るのかをご理解いただけると思います。

「関連ページ」
アコヤパールネックレス

二十歳に母からひと粒パール、成人式に祖母からパールネックレス

成人式と嫁入り道具

私が初めてジュエリーとの出会いは、20歳の誕生日に母から真珠のペンダント、そして成人式に祖母からもらった真珠のネックレスでした。

当時、私はあまりアクセサリー類に興味がなく、身に付けることもありませんでした。でも、母からは誕生日にアコヤ真珠の1粒ペンダントのネックレスとイヤリングをもらったのですが、箱を開けた時の高揚感を今でも覚えています。

生まれて初めて付けたジュエリーが「ひと粒パール」だった

二十歳の真珠とは

大人の女性の仲間入りをしたという、ちょっぴり気恥ずかしい気持ちと早く付けてみたいという、ワクワクした気持ちが入り混じった中、母がその場で私に付けてくれました。

ひと粒パールのイヤリングとペンダントを付けただけなのに、鏡の中の私はいつもの自分とはまるで違ってキラキラ輝いていたのです!この時、なぜ女性が昔から真珠に特別な魅力を感じるのか、分かったような気がします。

祖母には、その3か月後の成人式に、ホワイトのアコヤ真珠の一連ネックレスを貰ってのですが、真珠が連なったネックレスの存在感に圧倒されました。

パールネックレスはこれからの冠婚葬祭で必須アイテムだから

冠婚葬祭すべてで身に付けることが出来るアコヤ真珠の一連ネックレス。なぜ祖母がこの真珠のネックレスを選んでくれたのか、聞いてみたことはありません。

でも、今、真珠を眺めていると、うれしいときも悲しいときもずっと私のことを見守っているよ、という祖母の優しいメッセージが伝わってくるような気がします。

人生の伴侶のように、どんなときも寄り添ってくれた真珠

結婚式の真珠

気付けば、私の人生の節目や家族のイベントには、真珠のネックレスが欠かせませんでした。結婚式、子供の宮詣り・七五三・入学式・卒業式・授業参観、お葬式・法事など・・・

結婚式には、家族への感謝の気持ちを込めて、また、お葬式には故人への敬意と悲しみを表わすため、真珠を身に付けました。中学生までは、両親のひいおじいちゃんとひいおばあちゃんまで健在だったため、今日まで何度も家族のお葬式に出席しました。

パールネックレスを付けてお葬式に出席

葬式のフォーマル真珠

ちょうど、社会人になったころでした。立て続けに母方のひいおじいちゃんとひいおばあちゃんが亡くなったのです。

同居はしていなかったのですが、いつも私のことを気に掛けてくれ、遊びに行ったときは、ニコニコしながら話をしてくれたひいおじいちゃんとひいおばあちゃん。本当に悲しかったです。

真珠は、月の涙・人魚の涙と言われ、「涙の象徴」と言われているそうです。葬儀に悲しみを添え、個人を敬い、遺族の気持ちに寄り添うものとされています。

今振り返ると、真珠の優しい輝きがショックと悲しみを受け止め、気持ちを落ち着かせてくれていたのかもしれません。

七五三や学校行事の思い出が積み重なっていくパールネックレス

真珠は入学式と卒業式

子供の入学式や卒業式には、いつもあなたたちを想っているよ、ここまで大きくなってくれてありがとう、という気持ちで真珠のネックレスを身に付けています。

忙しく、バタバタと過ぎていってしまう日々。このようなイベントは子供への想い、周りの方々への感謝を改めて感じることの出来る数少ない瞬間です。

笑顔も泣き顔も控えめな優しい輝きと共に寄り添い、見守ってくれる存在、それが真珠でした。

女性のお守り・魔除けとして、古くから重宝された真珠

神秘の宝石真珠

人はなぜ真珠に魅力を感じ、癒されるのでしょう?

それは、真珠が自然に生きる貝から作られ、その生命の神秘によって生み出される過程がまさに人そのものだからなのかもしれません。

真珠は母貝の中で時間をかけ、大切に育まれて誕生します。そのため、母性的な力、守護力が強く、邪気を払って持ち主を守ると言われています。

祖母と母から私へ、私から娘へと贈る「真珠」に込められた想いとは

母と祖母から貰った真珠。その贈り物に込められたメッセージは真珠だからこそ、伝えられるのでしょう。

母や祖母が私の幸せを願ってくれたように、私も子供達にその想いを伝える役目があります。

特に、娘には将来、私も真珠を贈りたいと思っています。お嫁に行ったとしても、その絆が受け継がれてきたこと、また、受け継いでいって欲しいという願いを込めて・・・

家庭円満・家族愛の象徴としての真珠

母娘孫の真珠

真珠は人同士を引き寄せ合い、愛し合うという意味も持ち、家族や大切な仲間など身内に対する愛情の象徴なのだそうです。

特に女性においては、母性やその人の持つ美しさを高め、慈愛や気高さといった魅力を引き出してくれます。私も母と祖母から貰った真珠のネックレスを付けてから、ジュエリーを付ける楽しさが分かるようになりました。

中でも真珠は、女性らしさやその人が持つ魅力を最大限にを引き出してくれます。真珠のジュエリーが放つ何とも言えない上品で落ち着きのある輝きに、誰もが癒されることでしょう。

娘にもそのような幸せが気持ちを味わってもらえたらと思います。

パールネックレスで感じた祖母の優しさ

母と娘

その真珠をプレゼントしてくれた祖母は今、病気で入院中です。

コロナ禍のご時世でお見舞いにも行けませんが、面と向かって会えなくとも、真珠を通して心はつながっている、気持ちが通じていると感じます。

真珠を眺めていると、心配しなくて良いから、あなたは家族と幸せな家庭を築きなさいと、そばで祖母がそっと微笑みかけてくれている気がします。

私が母となって、改めて気付いた「真珠」の魅力

母としての真珠

真珠ほど厳かな場にも自然に馴染み、場も人も優しく包み込んでくれるジュエリーは他にないと、私は、結婚して子供を産み、母になって真珠の魅力に改めて気付きました。

今後の人生も、家族や親しい友人、これから出会う人達と関わる中で、様々なことを経験していくでしょう。

時代を超え、世代を超え受け継がれていく真珠。きっとこれからも、すぐそばで優しく私や周りの人に寄り添い、感謝の気持ちを伝えてくれるのだと思います。

さいごに|大切な人に「ありがとう」を伝える真珠

神戸市北区と福山市にある呉服・真珠のえり正の店舗

忙しい日々のなか、大切な人に「ありがとう」の気持ちを伝える機会がない方もいらっしゃると思います。

日頃の感謝の気持ちを込めて大切な人に真珠をプレゼントしてみてはいかがでしょうか?

真珠はひと粒でも想像以上の存在感があり、控えめながらも上品な輝きを放ってくれます。また、付ける人を選ばず、その人の魅力を最大限に引き出してくれるのが真珠の良さだと思います。

真珠の贈り物が、あなたと大切な人とのかけがえのない思い出の一ページを刻んでくれることでしょう。

「関連記事」
【真珠のネックレスは必要?】家族に真珠を贈る意味、年齢に応じて買う真珠の色、一生もののネックレスをどこで買う?まで徹底解説

【結婚式のパールネックレス】新婦・親族・ゲストの立場ごとのフォーマルな装いマナーをご紹介

【葬式のアクセサリー】葬式・通夜につける「黒真珠・グレーパール」の年齢、パールネックレスの種類は?

\お気軽にご相談ください」/
お問い合わせ・来店予約はこちら

【えり正 神戸店】
〒651-1221 兵庫県神戸市北区緑町7-20-10
10:00~18:00 火曜・水曜定休
TEL 078-581-0001

【えり正 福山店】
〒720-0822 福山市川口町2丁目10−47
10:00~18:00 火曜・水曜定休
TEL 084-999-0001

【ERISVELINA】
ひと粒パールジュエリー専門店